2024.09.27

第13回SOKENDAI賞の表彰について

SOKENDAI賞は、本学の理念と目的に照らして、特段に顕彰するに相応しい研究活動を行い、その成果を優れた学位論文にまとめて課程を修了し、学位を取得した修了生を表彰する賞として2018年度に創設されました。

第13回SOKENDAI賞については、2024年9月27日(金)の学位記授与式後に表彰式を執り行い、次の3名の受賞者に対して学長から賞状と記念品が授与されました。

第13回SOKENDAI賞受賞者一覧
氏名 所属 学位論文題目
大和 あすか 文化科学研究科
日本歴史研究専攻
浮世絵版画に用いられた技法材料の研究
土井 聖明 物理科学研究科
天文科学専攻
ダストからのミリ波連続波放射の空間分布に基づく原始惑星系円盤の物理状態の推定
櫻井 隼 生命科学研究科
基礎生物学専攻
マウス胚の着床に伴う子宮内環境の変化
写真:左から受賞者の土井 聖明さん、永田学長、受賞者の櫻井 隼さん

第13回SOKENDAI賞受賞者からのコメント

大和 あすか

  • 文化科学研究科 日本歴史研究専攻(2024年9月修了)
  • 学位論文題目
    浮世絵版画に用いられた技法材料の研究

【受賞コメント】

 私が修了した日本歴史研究専攻は、国立歴史民俗博物館を基盤機関とする博士後期課程のみの大学院です。修士課程である程度具体的な研究ビジョンを固めていた私は、指導を受けたい研究者が所属し、豊富な研究資料が揃う歴博を理想的な研究環境として選びました。

 修了には4年半を要しましたが、その間、先生方には根気強くご指導いただき、心より感謝しております。社会人学生として入学した私に対し、授業やゼミで柔軟な対応をいただいたこと、そして長期履修制度により経済的負担を抑えながら研究に専念できたことも大変ありがたく思っております。

 現在ようやく専門研究の第一歩を踏み出したばかりではありますが、今後さらに研究を発展させ、皆さまへの恩返しとしたいと考えております。

大和 あすか


土井 聖明

  • 物理科学研究科 天文科学専攻(2024年9月修了)
  • 学位論文題目
    ダストからのミリ波連続波放射の空間分布に基づく原始惑星系円盤の物理状態の推定

【受賞コメント】

 私が所属していた天文科学専攻(現・天文科学コース)では、基盤研究機関である国立天文台を拠点に学生生活を送ります。 国立天文台は、世界の天文学研究の一大拠点であり、トップレベルの研究者が数多く所属しています。学生に対する研究者の割合が高く、 最前線で活躍する専門家から手厚い指導を受けることができます。また、学生でありながら、入学時から一人の研究者として扱われ、 主体的に研究に取り組むことが求められます。

 国立天文台には、多くの専門家からの指導と活発な議論を通じて研究者として大きく成長できる環境が整っています。 あなたも、総合研究大学院大学で研究者としての第一歩を踏み出してみませんか。

土井 聖明


櫻井 隼

  • 生命科学研究科 基礎生物学専攻(2024年6月修了)
  • 学位論文題目
    マウス胚の着床に伴う子宮内環境の変化

【受賞コメント】

 基礎生物学専攻 (現 基礎生物学コース) は愛知県岡崎市にある基礎生物学研究所(NIBB)を基盤機関とし、研究に取り組むことができる専攻です。NIBBでは多種多様な生き物に対して最先端の技術を用いた研究が展開されています。学生が少ないことが総研大の特徴であることから、気軽に様々な教員の指導を仰ぐことができます。さらに、同一の敷地内にはNIBB以外にもNIPS(生理学研究所)とIMS(分子科学研究所)の拠点があるため、異分野の教員や学生とも交流を作ることができます。このような環境に身を置くことで、生物現象を解き明かすための、多角的な視野が形成されるとともに、日本トップの研究者の指導を受けることで着実に研究能力を培うことができます。

櫻井 隼


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