2024.03.22

第12回SOKENDAI賞の表彰について

SOKENDAI賞は、本学の理念と目的に照らして、特段に顕彰するに相応しい研究活動を行い、その成果を優れた学位論文にまとめて課程を修了し、学位を取得した修了生を表彰する賞として2018年度に創設されました。

第12回SOKENDAI賞については、2024年3月22日(金)の学位記授与式後に表彰式を執り行い、次の4名の受賞者に対して副学長から賞状と記念品が授与されました。

第12回SOKENDAI賞受賞者一覧
氏名 所属(受賞時時点) 学位論文題目
虞 雪健 文化科学研究科
国際日本研究専攻
日本古典文学における中国夢遊物語のアダプテーション
中山 智成 物理科学研究科
核融合科学専攻
乱流プラズマにおける大域的輸送ダイナミクスのモデリングと動的連成シミュレーション
川島 貴大 複合科学研究科
統計科学専攻
カーネル行列によって定まる確率モデルとその学習
西村 瑠佳 生命科学研究科
遺伝学専攻
古代DNAシーケンシングデータを用いた古代ウイルスの探索と特徴の解明
写真:左から受賞者・虞 雪健さん、西村 瑠佳さん、川島 貴大さん、中山 智成さん

第12回SOKENDAI賞受賞者からのコメント

虞 雪健

  • 文化科学研究科 国際日本研究専攻(2024年3月修了)
  • 学位論文題目
    日本古典文学における中国夢遊物語のアダプテーション

【受賞コメント】

 私が修了した国際日本研究専攻(現・国際日本研究コース)は、人文社会科学、そして自然科学の異なる領域を繋ぐ、国際的かつ学際的なアプローチにより日本研究を推進するための場でした。このコースで、「日本研究基礎論」や「学際研究論」などの授業を受けることで、日本研究における理論と方法論の基盤をしっかりと築く機会を得ました。また、共同研究プロジェクト、充実したレクチャー、木曜セミナーなど、さまざまなプログラムに積極的に参加することにより、国際的な研究者ネットワークとのつながりを深め、研究に新しい視点と刺激をもたらしました。このコースは、日本研究のフロンティアを開拓したいと考える研究者にとって、理想的な学びの場であると言えます。

虞 雪健


中山 智成

  • 物理科学研究科 核融合科学専攻(2024年3月修了)
  • 学位論文題目
    乱流プラズマにおける大域的輸送ダイナミクスのモデリングと動的連成シミュレーション

【受賞コメント】

 私の所属していた核融合科学専攻は核融合科学コースの前身であり、核融合科学研究所に併設されています。このコースでは、プラズマ・核融合を軸にプラズマ実験、核融合炉材料、超伝導、プラズマ理論・シミュレーションなどの幅広い研究を行うことができます。総研大には在籍する研究者・教員の数が多いことも特徴です。これにより自分の興味に則した研究が可能であるとともに、様々な研究者と盛んに議論することができます。また、研究支援制度も充実しており、総研大研究派遣プログラムなどの支援制度によって海外の学会に参加することができました。このように、総研大は自由度が非常に高く、主体的に研究を進めたい人にとっては最適な環境だと思います。

中山 智成


川島 貴大

  • 複合科学研究科 統計科学専攻(2024年3月修了)
  • 学位論文題目
    カーネル行列によって定まる確率モデルとその学習

【受賞コメント】

 私は2021年4月に統計数理研究所を基盤機関とする統計科学専攻(現・統計科学コース)に入学し、学位を取得しました。学部組織をもたず少人数制である総研大では、研究仲間と切磋琢磨できる環境が限られていると不安に思うかもしれません。しかし実はその逆で、それぞれの基盤機関は共同利用機関法人として各研究分野のハブとなる役割を担っており、研究所内外の研究者・学生が集まる研究集会やセミナーに参加できる機会が多くあります。他研究室の教員との距離も近く、対等な議論ができ、幅広いフィードバックを受けられます。ぜひ唯一無二の総研大での学位取得を目指してみませんか。

川島 貴大


西村 瑠佳

  • 生命科学研究科 遺伝学専攻(2024年3月修了)
  • 学位論文題目
    古代DNAシーケンシングデータを用いた古代ウイルスの探索と特徴の解明

【受賞コメント】

 私の所属していた遺伝学専攻は静岡県三島市にある国立遺伝学研究所に設置されており、遺伝学をキーワードに実験から解析まで様々な研究が行われています。研究室間の垣根が低く、気軽に研究の助けを求めたり議論したりできるような研究所で、研究者としての能力を高めるのに打ってつけの環境です。特に、学生数が多すぎない分、多くの先生の支援を得られることができます。また、英語教育にも力を入れているため授業やセミナーは全て英語で実施されており、今後国際社会での活躍を目指す人にもおすすめです。私自身、遺伝研で5年間大学院生活を過ごして、研究能力の向上だけでなく多分野の研究者との繋がりを形成することができました。

西村 瑠佳


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