2023.12.15
SOKENDAI社会連携事業：小山高専生が国際会議「8th STI-Gigaku 2023」にて”Best Research Presentation Award”受賞
小山工業高等専門学校の小暮聡さん（機械工学科3年生）が、国際会議「8th STI-Gigaku 2023」にてポスター発表を行い、"Best Research Presentation Award"を受賞しました。
本学では、SOKENDAI社会連携事業「高専生による小型加速器製作を主体とした社会連携事業」の一環として、加速器科学コース（高エネルギー加速器研究機構）の教員・学生を中心に、小山高専における加速器製作活動を支援しています。
SOKENDAI社会連携事業「高専生による小型加速器製作を主体とした社会連携事業」について
SOKENDAI社会連携事業は、本学の研究や教育の成果を社会に還元することを目的とした事業です。「高専生による小型加速器製作を主体とした社会連携事業」は、そうした社会連携事業のひとつで、加速器科学コースの大谷将士助教を中心に、全国の工業高等専門学校（高専）にて、加速器製作を中心とした教育プログラムを展開しています。小山高専においては、本事業を通じて2020年度より小型加速器の製作活動を継続的に支援しています。
「8th STI-Gigaku 2023」は、長岡技術科学大学が主催する国際会議で、2名の小山高専生が、長尾 和樹 助教（小山高専電気電子創造工学科）引率のもと参加され、加速器製作活動の成果についてポスター発表を行いました。
8th STI-Gigaku 2023
- 主催：WISE / STI-Gigaku 2023 Executive Committee （長岡技術科学大学）
- 開催日：2023年11月6日（月曜）、7日（火曜）
- 会場：アオーレ長岡、長岡技術科学大学およびオンライン
参加した生徒
小山工業高等専門学校 小暮 聡さん（機械工学科3年生）コメント
今回は初めての学会出席ということで、発表前は大きな不安を抱えていました。しかし、いざ発表をしてみると、発表を聞いてくれた方との会話の中で自分達では気づくことの出来なかった問題点や不足している点を見つけることができ、あっという間に時間が終わってしまいました。多くの人から様々な視点で意見をいただける機会はなかなかないので、今後研究活動を進めていく上でとても貴重な体験になったと感じています。
最後にSTI-Gigaku2023で研究発表をするにあたり、私を支えてくれた研究チームのメンバーや大谷先生、長尾先生を初めとする指導者の方に感謝して、これからも研究に取り組んでいきたいです。貴重な体験をありがとうございました。
小山工業高等専門学校 椎名 昌一朗さん（電気電子創造工学科3年生）コメント
今回の8th STI Gigaku2023が私が初めて公の場で発表する学会でした。今学会は特に日本人のみに限らず外国の方もいらっしゃるため発表時は英語を使用するという日頃から日本語しか使用しない私からすれば難しい環境でした。しかし、それでもボディランゲージや学校で学んだ英語で乗り越えることができ、閲覧者に楽しく研究内容につてお話しすることができました。今回は入賞することはありませんでしたが、各方面の研究者の方とお話し出来たことで見聞が広がりました。おかげで今後自身が将来に何をしていきたいのか、今後の加速器製作活動で何をしていくか深く考えるきっかけになりました。
今回の件で得た経験は決して無駄になることはないと確信するほど私に成長の機会を与えてくれた学会だと考えています。これからは今まで以上に勉学と加速器製作活動に励んでいきたい所存です。
大谷 将士 助教（加速器科学コース / 高エネルギー加速器研究機構 加速器研究施設） コメント
二人にとって初めての学会出席であり、さらに初の英語での発表という大きな挑戦でしたが、多くの質疑応答に熱意を持って対応しており、非常に貴重な経験を積むことができたと思います。
この成功は、現地でご指導いただいた長尾先生をはじめ、理研や宇都宮大の加速器研究者の方々のご指導の賜物だと思います。この経験は、今後の研究やキャリア形成において、お二人にとって大きな自信となり、さらなる飛躍への助けとなるでしょう。
今後も彼らの研究活動を全力でサポートし、彼らのさらなる成長を支援していきたいと考えています。