2023.03.24
第10回SOKENDAI賞の表彰について
SOKENDAI賞は、本学の理念と目的に照らして、特段に顕彰するに相応しい研究活動を行い、その成果を優れた学位論文にまとめて課程を修了し、学位を取得した修了生を表彰する賞として2018年度に創設されました。
第10回SOKENDAI賞については2023年3月24日(金)に授賞式が学位記授与式後に開催され、次の2名の受賞者に対して学長から賞状と記念品が授与されました。
第10回SOKENDAI賞受賞者一覧
森 崇人
・第10回SOKENDAI賞受賞者
・高エネルギー加速器科学研究科素粒子原子核専攻2023/03修了
【受賞コメント】
私の在籍した高エネルギー加速器科学研究科は茨城県つくば市にある高エネルギー加速器研究機構(KEK)に設置されていました。加速器のイメージが強い本研究所ですが、私は量子情報や重力、素粒子などが合わさった学際的分野で理論物理の研究を進めていました。非常にオープンな環境で、様々な分野の研究者と気軽に交流・議論できる場所でした。また、総研大の研究派遣プログラムのおかげで、5年生の冬には3ヶ月にも渡りカナダの研究所に滞在することができました。その時の縁で修了後のポストを獲得することもできました。このように、挑戦したい人にとっては自由度の高いところだと思います。
坂本 貴洋
・第10回SOKENDAI賞受賞者
・先導科学研究科生命共生体進化学専攻2023/03修了
【受賞コメント】
私が所属していた生命共生体進化学専攻は、現在の統合進化科学コースの前身で、生物の進化および科学と社会の関係性について研究するコースです。コースの大きな特徴は、フィールド調査・実験・ゲノム解析・数理モデルを用いた理論研究など、異なる手法を用いて進化の謎にとりくむ研究室が同居していることです。複数の視点から生物の進化を深く統合的に理解したい人にとって、国内ではこれ以上ない環境だと思います。複数指導教員制度により複数の手法を組み合わせた研究が行いやすく、また学生への支援も充実しています。学生数が少ないこともあり、周りを気にしすぎず、自律的に研究を進めていきたい人に向いている環境だと思います。